その位置
暑さにかまけ日課のヨガもしないまま
長過ぎる昼寝から目を覚ます
やり残していたことを片付けて時計を見るとすでに5時
ジャズに夕食をやり自分はそーめんを茹であまりにも味気ないので
途中でフルーツトマトをまるかじりする
そうこうしているうちにいつの間にか日没
窓から覗く空はもはや夕焼けの終盤
慌てて二階に駆け上がりベランダでシャッターを切る
今にも消え入りそうな三日月
それにしてもモサモサの大木やら無造作に入り組んだ電線がどうも気に入らない
急いで近くの公園まで走る
私の足がぴたりと止まる
あたりの木々がサワサワと音を立てる
充血した空がゆっくりと冷めていく
すべてがこの日だけの位置にある