躍り人
先日フェルナンデスが草加市駅前でダンス仲間の方々と
核兵器廃絶の署名活動に合わせて路上パフォーマンスに参加したという
上京して5年目。彼の道のりは決して安定したものとは言えないが
表現者としての夢と希望を持ち続けくじけぬ心意気にエールを送る日々である
幼いころから音に敏感だった彼。街頭やショッピングモールで流れる音楽に
ふと足を止め聴き入る少年だった。
持ち前の身体能力は陸上競技からやがて踊ることに活かされていった
仕事との両立は並大抵のことではなく外野の私のほうがよろめきそうなこともあるのだが
本人の意思は依然崩れることなく当分現状維持が続きそうな気配だ
『社会に目を向けるよう教育してくれた新聞記者であった亡き
今回の経験から彼が綴った最後の一行に心動いた
誕生してから一年以上夜泣きに悩まされた日々
そんな時「おかあさんが寝むられないでしょう・・・」
と言いながら抱きかかえあやし続けていた夫の姿が浮かんできた
ひたむきな彼の生き方は今や私の誇りである
そしていつの日か「世嘆き暴走属」の母を沈める存在に成り得るかもしれないと
淡い期待をも抱いているのである
東京吉祥寺前進座にて