映画観照
洋画が大好きだった父の影響で
幼いころから外国人俳優の名前だけはたくさん知っていた
たとえ名前と顔が一致しなくても父が発するその異国の響きに興味を持った
フランソワーズ・サガン原作1958年制作の映画
「悲しみよこんにちは」をテレビで鑑賞した
主演女優の娘役はDeborch Kerr
その父親役にDvid Niven
時代を感じさせない演技と展開が小気味良かった
途中二人の名前をよく口にしていた父の声が突如蘇ってきた
声だけでなくその時の父の口元までもがはっきりと
Nivenのvを発音する時 父は確かに下唇をわずかに咬んでいた
そんな些細なことを記憶していたことに我ながら驚いた
真昼の映画鑑賞はしばし私を過去に引き戻し
あわや映画のストーリーから逸脱しそうに・・・ カット!カット!