utashyaのブログ

明暗の日々を駆け抜ける

文字場面

ジャズの後ろ姿がある文章と重なった

 

夕暮れ時私がこっそりのぞいているのに気付かず

彼はポーチに座りやや首を傾げ

じっと夕焼けを見つめていた

巣に帰ってゆく鳥の群れや

風にそよぐ木々の気配にも惑わされず何かを考えていた

普段私に見せる表情は消え

哲学者の風情を漂わせていた

武田百合子著『犬が星を見た』あとがきより抜粋>

 

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