utashyaのブログ

明暗の日々を駆け抜ける

命あるもの

不思議なものでこの時期になると体調が必ず悪くなります
普段はあまり考えないようにしていること
忘れるようにしていること そんな心の底に沈殿しているモヤモヤが
突如立ち上ってきて体中を巡る感覚かな・・・

今年の春 新聞社の方が12年来夫が使っていたデスクに
意図的に置いたままにしていたたばこを届けてくださいました
仕事に情熱を傾けていた夫に対する精一杯のやさしさが
心に滲み入りました 今は居間にある夫の写真の前に置かれています 

夫の亡くなった時の歳をすでに5歳も上回りました
それでも重厚で私を圧倒するその存在感は不滅です
事あるごとにこんな時夫ならどう判断するのだろうと
あれこれ思いを巡らせることもあるけれど
こうなったらもう自分の判断で進むしかないとなかば開き直り
結論を出すこともしばしばです

天から見守ってくれるなんて思うことはすでにやめました
それよりも自分の心の中に生きている人のぬくもりを持ち続ける
ことのほうが意義深いかなと思ったりするのです

この12年で私も大分強くなったような気もしていますが
それはたぶん夫のなごりが未だに消滅していないとうことの
証でもあるのかもしれません

これって幸せなことなのかな きっとそうに違いない
きょうも行ってみようか 夫の両親そして私の両親も
共に眠っている山の向うへ

 

f:id:utashya:20150815101010j:plain

f:id:utashya:20150814151705j:plain