2016-04-18 その時 外は 寺林に点在する椿の赤を 掃き小僧様の帽子の赤を 容赦なくさらってしまうかのような暴風雨 が凛とした寺の本堂はいかばかりの揺るぎもなし その一角に留まる空気の中で ひとつの肢体からほとばしるエネルギーが 内から外へ また外から内へと 移動してゆく 切り裂くように はたまた 抱くように 言葉以上の生々しさで