体温・心温
ソファにずっと横になっている私のそばにずっとジャズがいる
時々後ろ脚で身体を掻く音で自分の存在を知らせようとしているのを
目をつむっていてもわかるのだが
頭痛と耳鳴りがひどいためどうしても目を開けることができない
少しでも腕や身体を動かそうものならポンポンとジャンプして
私の顔を舐めろうと必死だ
無二の愛情を注いでいるという意識があまりない私にこれほど・・・
どんなに時を経ても失うことのないその純粋さとひたむきさ
人間には到底叶わないものだと思う
とうとう根負けしソファからよろよろ起きあがると
まるで狂ったように私の顔めがけて突進してくる
ノンストップだ
私の顔が飴玉だとしたらじきになくなってしまっていたに違いない
その舌の温さとザラつき感
もしかしたらこの症状にはもっとも有効な自然治癒薬かもしれない
島根の友人の飼い犬で「ASHIの輪動物会員」だったR君が
亡くなったとういう知らせが届いた
実際に会ったことは一度もないけれど
老犬になったジャズと毎日接している私の目からも自然に涙があふれてきた
そういえば・・・
これまで募ってきた日本そして他国からの『ASHIの輪』
そろそろ編集してまとめ上げようかと思う