去年まで庭の雪の上を飛び跳ねて遊んでいたジャズの反応がすこぶる弱い
試しに雪山に放してみたら興味をみせるどころかもぞもぞと引き返してしまう
今年で16才 あたりまえのことかもしれない
白内障も大分進んで視界が悪くなってきたことが大きな要因なのだろう
改めて老犬であることを認識させられる
とはいえ 悲しみはさほどない
むしろ同じ時間の流れを共有しているという一体感さえ湧いてきて
いとおしさがいっそう増してくる
君にも私にも これから迫りくる未知の世界
時に受け入れながら 時に振り払いながら
互いの時間が平行線を描くまで 共に 共に