ルート1100
久々の映画館 行ってきましたルミエール
病を抱くようになってから以前とは変化しつつある自分の死生観を通してこの映画を観
賞したいと思った。文化の違いを痛感させられたのは想定内。しかし家族のつながりそ
して思いやり時にはぶつかり合い悶絶する、共感できる場面は随所にあるのだ。そこに
どううまく感情移入できるかどうかがこの映画を見ごたえあるものにもつまらないもの
にもしてしまうのだろう。
両親の死に際し自分がもっと深く関わることができたはずと未だ罪悪感を覚える私に
とって最後の場面は羨ましくもまた辛くもあったけれど少々軋む椅子に座った2時間の
価値は高い。
などと大そうなことを書いてしまったけれど・・・ガンジスの流れのような緩やかな展
開につい意識が飛んでしまったこと数回。珍しく自分はくつろいでいたのだ!と別な解
釈もできるものの・・・やっちまったな!いずれにせよ日常生活の中のルートがまたひ
とつ復活したという安堵感こそ大きな収穫に違いない。
さて心して残りの旅路を続けるとしよう。