ドキメント
演劇のことはあまり詳しくないのだが演技し過ぎる演技は苦手である
その基準がどこにあるのか定かではないが
私の場合たいていは始まりの数秒でその判断はつく
「ジョバンニの切符」という演劇を観た
小劇場は早くから満席で開演時間の間際まで来場者が後を絶たなかった
急きょ折りたたみ椅子が通路両側にぱたぱたと追加された
言葉(せりふ)と身体表現が相乗効果を生み出し展開する場と場をつなげていく
とりわけ「ジョバンニ」の表情や声そして動作には目を見張った
演者が役柄になりきるのではなく演者が役柄そのものなのだ そう感じた
初めて自分のものとして手に取った本を少しずつ読み進めている
再読という表現は適切ではないかもしれない
今の自分だからこその気付きがきっとにあるに違いない
予想外の刺激を与えられたことに感謝しつつ 時々のドキドキを体感する