刻・陸前高田
一年半振りの陸前高田
次男と一緒にその地に立つのは約30年振り
運転手はK君 そしてジャズも一緒です
途中うたた寝をしている間に住田を過ぎて横田の山並みが現れる
まずは竹駒のジャズタイム・ジョニーへ
丁度室根の「子供の学校」の主催者とまる校長がいらしていて
初対面を果たす といってどちらも犬が嫌いということで微妙な雰囲気
でも吠えあうこともなく沈黙の中にも
ちゃんと認識し合っている様子も見られほのぼのす
仮設の店舗も時を重ね天井にはライブの軌跡がたくさん
私のもある!と言われるまで気がつかなかった「海の待ちLIVE」
あれから4年になるのか・・・
店主Yさんと別れを惜しみつつも次の地点に向う
同じ竹駒町で仮設の布団店を経営している「かねおと」さんへ
30年振りの再開 写真を撮る余裕もなく話に熱が入る
お孫さんが捕まえてきたカエル ここに再会のすべてを刻む
そしていよいよかさ上げ工事が終わったばかりの旧市街地へと下って行く
瓦礫の山はすべて撤去され残っていた道路もすべて消えている
私達家族が住んでいた森の前の地点もどこなのか見当が付かない
新聞記者である夫の転勤で4年間住んだ地
三人家族から4人家族になった思い出の地
初めて盛岡を離れた寂しさがだんだん薄らいで大好きになった大切な地
目の前の光景はまったく変わってしまったけれど不思議なことに
見えてくるのはなつかしい街並みそしてあの頃の人達の顔 顔 顔
ふと横を見ると次男の目から涙が溢れていた
0歳から二歳までの生活はまったく記憶がないとはいえ
2007年に自分の生まれた地を訪れた時の印象とはあまりにもかけ離れた現実に
心動かされるのは当然のことなのかもしれない
そこから住職の待つ光照寺へと向かう
<続く>