utashyaのブログ

明暗の日々を駆け抜ける

模字

解体前に撮影したバスセンターの写真です

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貴重な壁のロゴは残されると聞いていますが

まったくといってよいほど意識したことのなかったその一文字一文字の魅力を

再発見する思いがします

私にとってもっとも印象的な文字は「R」

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「Pのあっかんべ」 

とF.Bの友人の記事にコメントしたら

「片足を熱い湯船にそろそろと」

う~~ん・・・うまい!!

奥が深いな バスセンターの歴史

 

あ・・・「M」がコマネチポーズに見えてきた!

参画関係

19歳から始めた音楽活動 今までに10年のブランクが二度ほどありました

もはや10年先の保障はない年齢に達した今 私にしてはタイトな予定を組み

今月25日のZENライブと同時進行でこちらのライブにも取り組んでいます

皆さまのお越しをお待ちしています!!

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R・賛

母が大切にしていたアルバムの中に

叔母のRさんがピアノを習っていた時の写真があります

きりりとした少女時代の姿がとても印象的です

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その後ピアノ教本の一冊を小学生の私が受け継ぎました

今から70年前に発刊されたCZERNY

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私が使い始めた頃よりも更に劣化しています

ページの所々にある書き込みは私のピアノの先生のものです

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二世代に渡ってなぞられたセピア色の教本は

Rさんと私を繋ぐ貴重な宝ものです

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Rさんと月

午後病床に伏せる叔母のRさんを見舞った

レース越しの光が部屋いっぱいに射しこんでいた

「春が来るよ」ほとんど目を開けることのないRさんの耳元でささやいた

むくんだ手をそっと握ると思いの外ギュッギュッと握り返してきた

「ありがたい」やっと聞きとれた言葉に胸が詰まった

マスクの中で涙と鼻水が混ざり合った

 

その夜月を探して外に出た

凍った道路の雪がザクザクと音を立てた

近くの公園の入り口から山側をみると

雲間にぼんやり月明りが滲んでいた

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青白い光の下の外気は澄んでいて寒さが心地良かった

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就寝前にもう一度見た月は輝きを増していた

「ありがたい」Rさんと私の声が重なった

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