utashyaのブログ

明暗の日々を駆け抜ける

アルル 溢るる

録画しておいた番組を見る

場所はフランス・アルル旧市街

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心に滲みた場面ふたつ

路地裏の建物の二階 そこは地域の女性が集う美容院

魅力的な店主と三人の老婦人 そのうちのお一人が歌いだした

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♪ 女王を決めるために すべての愛らしさ競うコンテストが始まったの

でも ここではそんな必要もないくらい みんな美しいの

くり毛もブロンドも やせっぽちもたっぷりさんも みんなが本当の宝物

心も体も美しい女性は どこかではなく ここにいるわ

美が花ひらくとき 空は真紅に染まり

愛と太陽は ここにしかない双子 ♪

 

この地方の伝統行事に由来すると思われるその歌詞には溢れるほどの愛があり

おもわず停止ボタンを押して書き留めずにはいられなかった

 

そしてもうひとつは

自分の理想とする光を求めてこの地に根を下ろした男性シェフが

愛とは何か?と問われた時の答えだ

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みんなが尊重し合いながら 分かち与えようと努力すること

相手の価値観を大切にしながらね

 

今の世界にとても必要なことだと思うから

 

この街に行ってみたいと思った 

あの美容院に続く階段を上りドアを開け また

あのシェフに道でばったり会い「Bonjour!」と

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ただその後に続くフランス語が問題ではあるけれど

 

鳴動の日

今回の体調不良にやっと終息が見えてきた。

ただ治療中に主治医がそれとは別の異変に気付きエコー検査を促されたのには動転し

た。いつものことだが間髪入れずに質問した。「その異変から予想される病名としては

どのようなものが上げられるのでしょう」「やはりそうきたか・・・」苦笑いを浮かべ

ながら、大まかな答えを数例上げてくださった。そして最後に一言『大山鳴動して鼠一

匹』しかしそれで〆とはいかず「それはどういう意味であるのか解説をお願いしたい」

というややこしい展開へと続いた。

できるだけ早く白黒を付けたかった。その検査の予約日がきょうの午前中だった。朝出

かける前、大病院に紹介されることまで予測し、トレーニング用パンツから外出用の物

に変えた。ジャズにしっかり家を守るように言い聞かせケージに入れた。

 

検査が始まった。探触子が向きを変えながら私の身体を滑っていく。胆嚢、膵臓、肝臓

脾臓、腎臓、大動脈、次々と映し出される画像は確かに自分のものに違いないのだが、

最初は実感が伴わない。だがそれそのものが私の生命を維持しているものと意識し始め

ると、なんといじらしくいとおしい我が臓器と思えてくる。最初の不安が感動へと変

わっていった。

結果は目立った異常はなく、少々の変異は年齢相応のものであるとの結論が下された。

同時に受けた肺がん検診もまったく異常がなく、曇りのない肺胞におもいきり外気を吸

い込み帰路に付いた。

 

そういえば検査開始直後の先生の第一声は「エコー検査には極めて理想的な身体であ

る、」だった。ガラ系にも医学的利点はあるのだ。

ひとつだけ聞き損ねたことがある。大山鳴動して出てきたのは鼠だったと解釈して

いいのかということ。忘れずに次回の質問とさせていただこう。

 

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