次男が生まれた場所は陸前高田市高田町森の前
新聞社の支局長だった夫は現在の彼と同年齢だった
当時の記憶はまったくないとはいえ
一緒に現地を訪れる度涙する彼には
確実に夫の精神が生きているとしみじみ感じる
『岩手県陸前高田市生まれ』プロフィルには必ずそう書き込まれる
30数年前有志が集まった夫の送別会で手渡された額絵は
光照寺住職高澤公省氏が描いた作品だ
そしてきょう その寺の本堂で次男が即興舞踊を披露する
8時半出発
彼は何を語りどんな心象を伝えるのだろうか
夫と私の心眼が重なり合う時が近づいている