青いビロードのケースの中で長い間眠っていたものがある
某社の創刊記念にあたり株主に配られたブロンズのプレートだ
事あるごとに取り出しては目に触れる場所に飾っておきたいとはおもいながら
結局20年以上も経ってしまった
そしてとうとう昨日意を決して玄関先に固定した
先々のことを考えると躊躇する気持ちもあったのだが
やはりどうしても明るい場所に解放してあげたかった
夫が心から愛してやまなかった職場の余韻が
今も私の中に息づいている証のような気がしてならない
あちらから こちらから 眺めては悦に浸る